30代から始める、「ゆるFIRE」計画

アラサーの国家公務員がゆるFIREを目指すブログです

3000万あればサイドFIREできるか

3000万あればサイドFIREできるか―シミュレーションしてみた

「3000万円。これって、FIREできる金額なのかな?」
最近、こんなことを考える時間が増えてきた。FIRE(経済的自立・早期リタイア)といっても、完全に働かない“フルFIRE”ではなく、少し働きながら自由な時間を楽しむ“サイドFIRE”なら現実味がありそう――そう思ってシミュレーションしてみた。

想定する暮らしと前提条件

まずは、自分がどんな生活を望むのかを考える。
派手さは求めないけど、食べるものには少しこだわりたいし、月に1回くらいは気ままに日帰り旅行もしたい。洋服や家具は長く使えるものを選んで買い替え頻度を抑える。そんな“ゆるミニマル”な生活だ。

前提として、以下の条件でシミュレーションしてみる。

年齢35歳

資産3000万円

資産運用の税引き後利回り:年2.4%

年間の生活費:200万円

サイドワークでの収入:年間100万円程度を想定

年金支給は65歳から(月10万円)と仮定 

FIRE的生活は何歳まで資産が持つのか?

まず、生活費は年間200万円なので、運用益だけでは当然足りない。年2.4%の利回りなら、3000万円の資産から生まれる年間収入は72万円(税引後)。生活費200万円との差額128万円を補う必要がある。

ここでサイドワークの出番。
月8〜9万円ほどの在宅バイトや軽作業、業務委託などで年間100万円を稼げれば、差額は28万円にまで縮まる。これなら資産を取り崩しながらも、しばらくの間は持ちこたえられそうだ。

では、その“しばらく”は、いったい何年なのか。

ざっくりシミュレーションしてみた

生活費200万円 − サイドワーク収入100万円 − 運用益72万円 = 年間取り崩し28万円

このペースでいけば、
3000万円 ÷ 28万円 = 約107年分の余裕がある…というのは理論上の話。実際には、生活費は物価の上昇とともに上がるし、運用益がぶれることもある。

そこで、より現実的に、

インフレや運用益の変動を見込んで、年間40〜50万円ずつ取り崩す

それでも資産は50〜60年は維持できるつまり、35歳時点でサイドFIREを始めたとしても、65歳時点では2000万円前後の資産が残っている可能性が高いという試算になる。

65歳からは年金も受給されるので、仮に月10万円あれば生活費はグッと楽になる。残った資産は医療費や介護費、趣味などに回すこともできるだろう。

注意点と落とし穴

もちろん、これはあくまで“仮のシミュレーション”。
現実はもっと複雑だ。たとえば、以下のようなリスクも考慮する必要がある。

突発的な支出(家電の買い替え、引っ越し、入院など)

インフレリスク(生活費の上昇)

運用損失(元本割れのリスク)また、サイドワークを「やる気が出なくなった」「体調が悪くなった」などで一時的にできなくなれば、その年の収支バランスが大きく崩れる。

そのため、生活費をギリギリに設定しすぎないことと、“働けるうちは働いておく”柔軟さが重要になってくる。

 

3000万円は、ひとつの「小さな自由通行証」

FIREに必要な資産は、人によって異なる。
1億円あっても不安な人もいれば、1000万円でも安心できる人もいる。

ただ、3000万円という金額には、ある種の現実味がある。
がんばれば貯められるラインでもあり、運用と少しの収入で“自由な時間”を得られる可能性を持っている。

いきなりフルFIREは難しくても、サイドFIREなら、すぐそこまで来ているのかもしれない。
そう思うだけで、毎日の働き方やお金との向き合い方が、ちょっと変わってきた。